栗田ゼミの学生 マダガスカルの子供へ教科書を届ける募金活動

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

 関西学院大学経済学部栗田ゼミの学生が4月23、24日、兵庫県西宮市にあるアクタ西宮前の歩道橋で募金を呼びかけた。今回、募金活動をしたのはゼミグループの一つ「Book For Children」の8人で、集まったお金はマダガスカルの子供へ本を届ける活動に使う。

 「Book For Children」は、教育機会に恵まれないマダガスカルの子供に、自分らで作った教科書を届けている。しかし、印刷費が掛かるため、募金を通じて必要な経費を賄っている。

 募金をした人には、お礼に絵本を渡しているという。絵本は販売されているものではなく、大成中学校(兵庫県尼崎市)と帝塚山学院中学校(大阪市住吉区)の2校の生徒から提供されたもの。ゼミ生で3年生の高野杏澄さん(20)は「1人でも多くの人に募金をしてもらえるように、ポスターを自分たちで手作りし、毎年デザインを変えている」と話す。

 募金は6月にも予定している。同じくゼミ生の中泉澄美さん(20)は「次の募金活動はゼミ生全員が参加する。ゼミ生が同じ気持ちで準備できるので楽しみにしている。主体的に頑張っていきたい」と意気込んだ。

 栗田ゼミでは毎年、夏休み期間中の7月にゼミ生全員で世界最貧国の一つであるマダガスカルへ行き、教育、健康、農業分野に分かれてフィールド調査をする。2020年と21年は新型コロナの影響で中止しており、今年は3年ぶりに渡航する予定。(松本亘平)

自作のポスターを使い、募金を呼びかけた=栗田ゼミ提供

松本亘平

投稿者プロフィール

法学部政治学科3年。趣味はスポーツ観戦。中学、高校の6年間バドミントン部にいた。大きな舞台には出場できなかったが、競技を通じて様々な人々と出会い、価値観を広げることが出来た。新聞総部には法学部棟にあったチラシを見て入部を決意した。アルバイトは塾講師をしている。できなかった問題を解けるようにしてくる生徒の成長に毎回驚かされている。

この著者の最新の記事

関連記事

ピックアップ記事

  1. 2023-3-21

    阪神・淡路大震災と関学 「ボランティアはイマジネーション」 他者への想像 支援広がる

     震災の被害と学生支援 1995年1月17日午前5時46分に起きた阪神淡路大震災で、関西学院…
  2. 2023-3-10

    (マスターピース)『この世の喜びよ』 井戸川射子〈著〉

     2023年1月19日、東京の帝国ホテルにて記者会見が行われた。第168回芥川賞、直木賞受賞者の記…
  3. 2023-3-10

    「憧れ」から「かなえる」ものへ 社会学部3年 田中友梨奈さん

     幼少期から続けているエレクトーン、コンテスト前に捻挫してしまった際には割り箸で指を固定しながら演…
ページ上部へ戻る