関西学院大学の一般入試が1日から始まった。2年目となる新型コロナウイルス下の入試では、志願者が昨年より4377人増加した。同大学入学センターの永野誠入試課長は「対策のノウハウを得て、慣れた面もある」と話す一方で「受験は一生に一度。安全で公正に実施したい」と、新たな対策も必要になったことを明かした。
入学センターによると、一般入試と共通テスト利用入試を合わせた志願者は昨年から4377人増加し、全国29会場で3万7213人となった。最も受験者数が多い初日では、西宮上ケ原キャンパスで3187人が受験し、無症状の濃厚接触者が8人、別室で受験した。新型コロナの影響で当日受験できない受験生への対応は、追試験を設けた昨年から変更し、3月の共通テスト利用入試へ振り替えることとなった。
昨年に無かった問題への対応にも追われている。オミクロン株による新型コロナ感染拡大で試験監督やスタッフが不足しないよう、大学で通常業務に当たる職員にも試験運営への協力が求められている。また、今年の大学入学共通テストで受験生が刺傷される事件や、試験中の問題流出があったため、関学大でも対策を講じている。「警備員を増員して門や建物の巡回をしている。試験開始前にはスマートフォンなどの電源を切り、かばんにしまうように呼びかけている」と永野さんは話す。
入学センターによると、初日の試験はトラブルなく終了。一般入試は7日まで毎日実施される予定だ。(井上聡、西村遼)