(タイムスリップ)朝日放送・小縣裕介アナウンサー 「バランスを大切に」

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 「つないだ、つないだ!日本文理の夏はまだ終わらない!」

 2009年夏の高校野球決勝戦。テレビ中継では朝日放送の小縣裕介アナウンサーの叫び声が響いた。

 高校野球ファンの記憶に残る名実況で有名な小縣アナは関西学院大学経済学部の出身。スポーツ中継の最前線で活躍するアナウンサーが仕事で大切にしていることや、新入生へのアドバイスを聞いた。(聞き手・木村航太)

 ——関西学院大学を選んだ理由は。

 「先輩として関学に通う兄の姿を見ていました。キャンパスや、開かれた校風などに憧れて、志望を決意しました」

 ——在学中で印象に残っていることは。

 「授業で仲良くなった友人と始めたスキューバダイビングです。機材の値段は高く、平日は学業とアルバイトに明け暮れる日々でした。週末、海で潜ることをモチベーションに、ハードな平日を乗り越えました。高校までサッカーをしていて、大学では全く違うことに挑戦したいと考えていたので、友人からの誘いは本当に良い機会でした。海の中は本当に雄大な世界で、地上で起こることはちっぽけなんだなと気付かせてくれる活動でもありました」

 ——仕事で大切にしていることは。

 「『したいこと』と『しなければならないこと』のバランスを大切にしています。学生でもサークルなど自分の『したいこと』と、勉学やアルバイトなどの『しなければならないこと』のバランスはどちらかに傾きすぎると苦しくなってしまう。だからこそ、両立するバランスは常に意識しています」

 ——将来の展望や意気込みは。

 「あらゆるチャンスに貪欲になりつつ、まだまだ老けこむ訳にはいかないなと考えています。自分の可能性は、やはり経験してみないとわからない。この考え方は若手時代から変わっていない。『他の選択肢をたどってきたからこそ、見えてきたもの』が見つかるかもしれない。そういった一期一会の発見を噛み締めながら活動していきたいです」

 ——最後に、この春から関学生になる新入生に伝えたいことは。

 「『自分の網を広く持って、苦手を食わず嫌いのままにしないで』ということです。この4年間は『自分の苦手だと思っていたものは、実は食わず嫌いしていただけ』と気付ける貴重なチャンス。網の目を広く持ち、色々なことに挑戦してほしいです。勉学と自分のやりたいことのバランスを大切にしながら、4年間精一杯頑張ってください」

 おがた・ゆうすけ 1971年生まれ、兵庫県神戸市出身。94年に関西学院大学経済学部を卒業し、朝日放送にアナウンサーとして入社。現在はスポーツ中継の実況などを担当。「全国高校野球選手権大会中継」「ABCフレッシュアップベースボール」など出演番組多数。

関西学院大学であったイベントで司会をする朝日放送の小縣裕介アナウンサー=2019年12月、西宮上ケ原キャンパス

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