SDGsを遊びながら楽しく学ぶ かるたを教育学部の学生が製作

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 関西学院大学教育学部の学生らが、国連が採択したSDGs(持続可能な開発目標)を楽しく学べる「SDGsかるた」を作った。SDGsを知らない人や難しいと感じている人のために「誰でも分かりやすく」を意識し、工夫をこらした。

 かるたを作ったのは、環境教育などを学ぶ湊秋作教授のゼミに所属する3~4年生18人。持続可能な社会を目指して、2030年までに国際社会が達成すべき17項目の目標「SDGs」。ゼミ生の多くは詳しく知らなかった。だからこそ、多くの人がSDGsを身近に感じる方法はないかと考えた。

 絵札や読み札を工夫した。イラストレーターのトミタ・イチローさんが手がけた絵は非常にシンプルで誰でも理解しやすい。読み札もくだけた言葉遣いで、韻を踏むなどゼミ生のユーモアがあふれている。

 『トイレのうんちがどうなるかウ~ンと考えます』もその1つ。子供の気を引きやすいウンチという言葉を選び、韻も踏んだ学生らしい読み札を作った。下水道の整備で感染症を予防し子どもや妊産婦の命を救えることや、トイレがないため学校を休んでしまう子供がいることを学ぶ。 檜垣圭輝さん(4年) は「子供たちにとって難しい世界の問題を考えるきっかけになれば」と話す。

 クラウドファンディングの支援者には既にかるたを送っており、喜びの声も届いている。大長源さん(4年)は「付属の解説集も作った。教育現場や家庭など様々な場で使っていただけるとうれしい」と期待を寄せる。

 1セット4000円。問い合わせは、関西学院大学SDGs・生物多様性センターHPまで。 (吉永美咲)

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