留学したから学ぶことができた マレーシア留学生の5カ月間

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 マレーシア出身のクロエ・ウォン・ジ・エンさん(20)は昨年9月から約5カ月間、交換留学生として関西学院大学で日本語を勉強した。留学期間中は、語学以外に中国文化や様々な社会問題について学んだ。

 マレーシアのテイラーズ大学では生物医学を専攻。「人体は興味深い」と話すクロエさんは、人間がかかる病気や薬がもたらす人体への影響を学んでいるという。将来は博士号を取得して生物医学の研究者や大学教授になりたいと夢を語る。

 関学大で受講した科目の中で国際学部の「Contemporary Chinese Society and Culture」(現代中国の社会と文化)が最も印象に残っている。中国の社会問題や中国と他国の関わりについて学ぶことができる。「留学中、生物医学について学ぶことはできなかったが、テイラーズ大学には無い分野を学ぶ機会を得た」と述べた。

 授業は議論が中心で、様々な国から来た交換留学生たちと熱心に意見交換をした。一番面白いと感じたテーマは日本や中国を含むアジアに点在する学習塾の利用について。学習塾に通ったことがあるため、学習塾の活用に賛成していた。しかし、子供の頃は学習塾に行くべきではないという意見があり驚いたと話す。

 マレーシアでは課題や実験に追われる日々だったが、留学中は積極的に自分がやりたいことに取り組んだ。休日は京都や名古屋、東京など様々な観光地を巡ったという。日本での学生生活は予想よりも不安を感じず、学びと楽しみをバランスよく経験できたと笑顔を見せた。(上田 帆乃佳)

清水寺を訪れるクロエさん=2022年11月26日、本人提供

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