(ポプラ)女性の活躍する世の中へ

 ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相が先月出産し、6週間の産後休暇を取得した。一時的に国のトップが職務を離れることに対して、国民からの批判は少なく、むしろ賛意や歓迎の声が多く挙げられているという。事実、支持率も高水準で推移している。

一方日本では、鈴木貴子衆院議員が任期中の妊娠に対して、バッシングを受けていたことをブログで告白している。「だから女性議員は…」といった性差別的な声まで寄せられたという。

また、保育士が妊娠する順番を決められているという、信じがたい話題もあった。ある「順番破り」をした夫婦は子どもを授かり園長に「謝罪」、しかし園長の嫌味は謝罪後もしばらく止まなかったそうだ。しかもこのような話は他の保育園で聞かれ、決して珍しくはないというのだから驚きだ。

今回、アーダーン首相が出産と首相職を両立することは、女性活躍のモデルとして自ら在るべき姿を示すという大きな意義がある。ニュージーランド国内に限らず、世界中で多くの人に勇気を与えたことだろう。

日本では今なお、多くの女性が子どもか仕事かという「究極の」選択を迫られている。子どもか仕事か二者択一の世の中では、女性活躍の号令も空しく聞こえる。