チャペルを作りあげるオルガニスト

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

社会学部チャペルでの演奏=本人提供

 チャペルに響き渡るオルガンの荘厳な音。伝統を守り、奏で続けるのはチャペルオルガニストたちだ。

 遡ること1962年、関西学院大学がパイプオルガンを導入したことをきっかけに、その後、宗教センターがオルガニストの養成を開始した。現在は全キャンパスで約50人が活動している。

 オルガニストはオーディションに合格後、1年間チャペルでの奏楽に備えてレッスンを受け、2年目に晴れてデビューする。デビュー後も講師によるレッスンと個人練習に取り組み、たゆまぬ努力を重ねる。

社会学部チャペルでの演奏=本人提供

 オルガニストの浦川絢華さん(文学部4年)は「宗教主事の先生ひとりではチャペルは成り立たない。チャペルを作りあげる手伝いができることにやりがいを感じる」と活動への熱意を述べた。

 同じくオルガニストの伊藤未桜さん(人間福祉学部4年)は「賛美歌を弾くときは、歌詞を理解したり先生の歌うスピードや音量を考えたりしている」と心がけについて語った。

 オルガンにはトランペットのような音、フルートのような音などさまざまな音色があり、それらを組み合わせながら手元の2段の鍵盤と足元の鍵盤で演奏する。オルガニストには多要素を駆使する力、そして前奏の長さや曲の変更への対応力も必要だ。

 オルガニストの大垣美和さん(法学部3年)は「1年目のオルガニストが奏楽デビューするとき、不安に感じることがあると思う。自分の経験を伝えて不安をなくしたい」と今後の展望を語った。

 学部チャペルの他にも合同チャペルや入学宣誓式、スプリングコンサートでオルガニストの演奏を聴くことができる。来年3月1日には卒業演奏会を開催する予定だ。オルガニストたちが奏でる音を、ぜひ聴いてほしい。 (石黒和加奈)

ランバス記念礼拝堂での演奏=本人提供
中央講堂での演奏=本人提供

関連記事

ピックアップ記事

  1. 黒原選手へのインタビューの様子=2024年11月10日、広島東洋カープ大野寮、川田恵里花撮影 …
  2. イルミネーションに照らされる時計台=11月3日、西宮上ケ原キャンパス中央芝生、山本一貴撮影 …
  3. 第4回能登半島地震現地ボランティア  能登半島地震現地ボランティアは関西学院大学ヒューマ…
  4.  ミーティングの様子(左から中村稔、中川暢三、大沢芳清、清水貴之、稲村和美、斎藤元彦)=2024年…
  5.  優勝が決まりマウンドに集まる野球部メンバー=2024年10月21日、わかさスタジアム京都、体育会…
ページ上部へ戻る