西宮上ケ原キャンパスの大学図書館地下1階にあるライティングセンターは、関学生に向けて学術的な文章作成能力の習得に必要な個別支援を実施している。
支援を担当するのは研修を受けた大学院生や研究員などの教育指導員だ。利用者は1回45分、レポート課題や卒業論文など自身の希望するものについて、文章の構成・概要に関する相談対応を受けることができる。
センターの掲げる理念は「自立した書き手の育成」だ。文章の添削ではなく、書き手の意思を尊重し、論理的思考力や表現能力を伸ばす支援を大切にしている。
今年の春学期の利用者は、入学してはじめてレポート課題に取り組む学生もいるため、1年生が多かったという。また学部とセンターが連携に取り組んでいる影響により、2年生以上の利用も増加傾向にある。
ライティングセンター契約助手の笠井遠音さんは「以前支援を担当した学生から喜んでもらえたことが嬉しかった」と振り返る。
しかし、笠井さんによると、課題の締め切り直前に全く文章を書いていない状態で相談に来る利用者がいるという。そのような場合には支援できることが限られるため、計画的に利用してほしい。 センターは事前予約制を取っているが、当日空きがあれば飛び込みでの利用も可能である。秋学期にレポート課題や卒業論文で行き詰まった際には、是非ライティングセンターの支援を活用していただきたい。 (今村早織)