関関戦 体育会学生本部の苦悩 コロナ禍以前に戻すのが精一杯

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 関西学院大学体育会学生本部は第46回総合関関戦を6月3日から11日まで西宮上ケ原キャンパス内の会場を主として開催した。4年ぶりに本部校開催だった関学大は12勝16敗7引き分けで総合優勝を逃した。

 関関戦を運営していくにあたって必要不可欠な存在が体育会学生本部だ。体育会学生本部は体育会をメインにした行事を企画、運営する団体。1年生のための入会式や各部の主務を集めて開く主務会議を実施している。

 関学大体育会学生本部部長の吉田吏岐さん(商学部4年)は本部校開催を新型コロナウイルス流行前以上に良いものにしようと意気込んでいた。しかし、本部校としての開催経験がなかったこともあり「体育会内での部活間の関係構築をコロナ禍以前に戻すので精一杯だった」と語った。

 吉田さんが最も重要視したのは体育会としての団結力だという。「コロナがあり、体育会内での部のつながりが薄くなっていた」と話した。各部に配置された関関戦実行委員や主務を通じて、他の部活の応援にも行くよう呼びかけた。準硬式野球部に所属する自身も自分の試合がない時はできるだけ足を運ぶようにした。

 また、応援団とも連携を密にとり、普段は応援団の派遣が無い競技などにも応援を届けられる体制を整えた。

 関関戦を振り返って、吉田さんは「色々行ったが、本部としての熱の込め方で負けた部分がある。まだ全ての部活が関関戦へ同じベクトルを向けられていなかった」と述べた。また、体育会に所属していない一般学生の観戦率が低いことも課題に挙げた。

「先輩方が継承してきた伝統の大会。各学年の色を出しながら、より多くの関学生に参加してもらえるようにしていってほしい」と後輩たちにエールを送った。(武田裕貴)

体育会学生本部の本部長として登壇する吉田吏岐さん=本人提供

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