関西学院大の対面授業は23% 対面拡大に課題山積 

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 関西学院大学の秋学期が9月23日に始まった。授業の一部は対面形式になったが、関西学院大学新聞の調べでは西宮上ケ原キャンパスである対面授業の割合は全体の23%。授業の大半がオンラインであることが分かった。

 春学期は新型コロナウイルスの感染を予防するため、原則全ての授業がオンラインで開講された。大学は9月7日、学長名で「秋学期の授業開始と同時に(学生に対する)キャンパスの立ち入り禁止を全面解除する」としたメッセージをホームページに掲載。ゼミや実験科目、語学を中心に対面授業を実施すると発表した。

 関西学院大学新聞は9月27日~30日、大学ホームページで公開されているシラバス(講義概要)を集計。対面授業は全体の23%、オンラインと対面を併用する授業を加えても27・7%に留まった。

 学部によって対応が異なることも分かった。国際学部が34・6%の授業を対面で実施しているのに対して、社会学部は1・3%だった。社会学部は学長が、対面での授業が重要となる科目として挙げた言語科目もオンラインで開講している。

 対面授業を増やすには課題が多い。社会学部関係者は「対面授業を増やすと、学生がキャンパスでオンライン授業を受ける必要がある。学内ネットワークを使うと回線が混雑し、教員が大学でオンライン授業をする妨げになってしまう」と説明した。

 ネットワークを管理する大学の情報環境機構は回線を強化する予定だが、新型コロナの感染予防もしなければいけないことから「秋学期中に対面授業を増やすのは難しい」(同関係者)とした。

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