(留学レポート)独ミュンヘンで世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」

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 初雪を迎えたドイツ・ミュンヘンは、ますます寒さを増し、寒さに弱い私にとっては辛い冬を迎えた。夏時間の終わりとともに日が沈む時間も早くなり、夜が長く感じられる。突如として訪れた季節の変化に、戸惑うばかりの日々だ。

 少し遡ることになるが、9月21日から10月6日、世界最大規模のビール祭り「オクトーバーフェスト(10月祭)」が開催された。毎年、世界各国から約600万人が訪れる祭りの影響で、ミュンヘン市内は休日、平日を問わず大にぎわいだった。また、町中が祭り参加時に着用するバイエルン州の民族衣装(女性はディアンドル、男性はレーダーホーゼン)を着た人であふれていた。

 朝が苦手なヨーロッパ人も、年に一度の祭りにかける想いは強い。祭りの期間中は、早朝から会場には長蛇の列ができ、開始時刻ととも大勢の人が流れ込む。会場のテレージエンヴィーゼは42ヘクタールの広大な敷地で、数週間かけて設置された移動式遊園地や屋台などが並ぶ。祭りのメインであるビールテントには、約10万席が用意されているが、夕方になるとすべての座席が予約で埋まるため、予約が取れなかった人は朝からテントに直行する。テントはビール会社によって分かれており、有名な銘柄のビールがあるテントは、すぐに満席になる。テントの中はレストランのようになっており、「マス」と呼ばれる1リットルのジョッキに入ったビールだけでなく、ホワイトソーセージなどのバイエルン料理や軽食も楽しめる。また、各テント内で行われる楽器の演奏や音楽ライブでは、観客が立ち上がって一緒に歌うため、テントがライブハウスのように盛り上がる。

 この会場では、人種や言語、貧富の壁はなく、人々は一体となって、ただ祭りを楽しむ。国籍や宗教を問わず、多くの人が笑顔で楽しむ姿が見受けられることに、心が暖かくなった。

オクトーバーフェスト開催中、来場者が行き来する入場ゲート =10月、ドイツ・ミュンヘン
世界各国から訪れる大勢の観客で賑わうオクトーバーフェスト =10月、ドイツ・ミュンヘン

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