
新聞総部へのサインを見せるりょつさん=2月17日、F号館前、石岡孝憲撮影
関西学院大学の元学生4人で構成されているYouTuberグループ「レジスタンス」が2月13日にYouTubeのチャンネル登録者数100万人を達成した。
レジスタンスは「クソみたいな履修登録あるある」など大学生のあるあるをコントで表現しており、今まで2500本以上の動画をYouTubeに投稿している。

メンバーの1人であるりょつさんは登録者数100万人達成について「活動を始めた当初から意識していた数字なのでとても嬉しい」と笑顔をみせた。りょつさんは元社会学部の学生である。在学中の思い出として印象に残っている授業を聞いてみると「社会学部の授業は似た名前や内容の科目が多いので細かく覚えていない」と苦笑していた。
関学大で様々な人の性格や動きを学んだことが現在の活動に役立っている。「関学大にはチャラい人から真面目な人までいて、色んな人と触れ合えて勉強になった」と話す。
レジスタンス結成の時期は在学時に2留していた頃。同期のつかきゅんさんとパチンコで生計を立てるパチプロという職業を目指していたが、十分な収入を得ることができず、つかきゅんさんからの誘いで始めた。

結成当初について「YouTubeは面白いコンテンツだと思っていたので、不安よりも楽しさがこみ上げてきたことを覚えている」と当時を振り返った。
りょつさんにとってレジスタンスは「昔から自分の面白さをつかきゅんが引き出してくれる媒体である」と話す。そんなレジスタンスでのりょつさんの魅力は何といっても様々なキャラクターを演じ分ける〝演技力〟だ。

動画内のコントでは、癖のある大学教授、ポンコツな大学生などを演じ、時には国籍の異なるキャラクターや女性役とコントの設定によって多彩に演じ分ける。
演技論について尋ねるとりょつさんは「年齢や性別、国籍などが異なる多様な人物を演じ分けるには感情移入が重要である」と熱く語る。役作りには、感情移入をキチンとするためにアニメ鑑賞中に、キャラの気持ちを考える事を定期的に取り組んでいるようだ。


一方でレジスタンスが人気になり、大規模になったことで変わったこともあるという。「簡単にチャンネルを終わらせることができなくなった。背負っているものが始めた頃よりも増えたと思う」と人気が故の責任も口にした。
今後については「ホラー映画などでシリアスな演技を思う存分してみたい」とアニメで培った演技力を活かした更なる展望を語った。

最後にりょつさんは新入生に向けて「大学でできた友達は一生モノなので絶対に大事にして欲しい。自分ができることの範囲を広げることができる」とメッセージを送った。

(石岡孝憲)
