古典芸能の魅力を伝えたい 夏の怪談会開催

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 古典芸能研究部は8月25日に、学生会館旧館で「上ケ原で古典芸能に触れる会・夏の怪談会」を開催した。今回は落語の寄席で、月亭(りゅう)(せい)さんと本学卒業生の桂二豆さんが登場した。      

 公演会の前半では、月亭さんが古典落語の演目「子ほめ」を披露し、話のまくらでは自身の師匠や所属事務所をネタに会場の笑いを誘った。後半では、桂さんが怖い話「花畑の一本道、ジャラジャラ」と怪談落語「(しず)原川(はらがわ)」をそれぞれ披露した。   

 特に、桂さんのオリジナルである「賤原川」では、音響の演出も相まって、観客らは話の情景をイメージしながら静かに聴き入っていた。

現役部員の二人=2025年8月25日、旧学生会館、高尾亮央撮影

 企画を主催した古典芸能研究部は、現役部員が4年生二人の状態で存続の危機にある。そこで、部員とOBが協力し月に一度、落語の公演会を開くなどして、より多くの人に古典芸能について関心を持ってもらい、新入部員の確保につなげようとしている。 所属している鈴木野々花さん(社会学部4年)は、「古典芸能研究部にはOBの力を十分に活用できる環境があり、彼らとの距離が近いことで日本の伝統芸能を身近に感じることができる」と部の魅力について話した。また、かつて同部に在籍していた桂二豆さんは、「演者を目指さない人や鑑賞だけが好きな人でも楽しめる雰囲気がある。これからも古典芸能の素晴らしさを伝え続けてほしい」と期待を寄せた。

(井上隼人)

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