
カナダ留学をPRする計画を発表している金子麗さん=2025年8月8日、大阪・関西万博カナダパビリオン、八島みのり撮影
関西学院大学が運営するバーチャル・カレッジ「Cross-Cultural College」は8月8日、大阪・関西万博カナダパビリオンで、「CCC Global Career Seminar in Japan」の発表会を開催した。本学学生とカナダの大学生が共同で協力企業・団体のビジネス課題について考え、解決策を英語で披露した。
当日は日加学生6グループ38人が参加し、独創的なデザインのパワーポイントを使ってビジネスプランを発表した。質疑応答も英語で行い、学生らが堂々と英語で質問に回答した。
ビジネス英語を学ぶため本プログラムに参加した大島杏奈さん(社会学部2年)は「日本とカナダの学生の間に知識や文化の差があり、共同作業をするのが大変だった」と振り返った。
大島さんのグループは「万博を利用してカナダ留学をPRするための戦略」という課題に取り組んだ。同グループは、万博と既存の留学フェアに周遊型イベントを追加し、さらに2028年の日加外交100周年を記念したイベントを催すことを提案した。長期的な計画にすることで継続してカナダを広報することが目的だ。
本プログラムには海外経験がある学生が多く参加した。その一人の金子麗さん(国際学部3年)は、「外国人に混ざる経験は今までにあったが、今回は日加学生が同じ比率で参加していたことで、あえて日本のことを考える良い機会になった」と語った。
会場内は仲睦まじい雰囲気に包まれ、休憩時間にも学生同士が英語で会話する様子が見られた。
シュナイダーエレクトリックホールディングス株式会社が日本市場で存在感を高めるため、大学と連携するプランを提案したグループが、参加者の投票で1位に選ばれた。

シュナイダーエレクトリックの課題に取り組んだグループの一人である三浦ゆうさん(国際学部4年)はアメリカノース・カロライナ州へ1年間留学した経験を持つ。「英語でビジネス課題に取り組むという、留学とは違った経験ができた。(社会人になったら)この経験を活かして、日本人として外国で日本の影響力を高めたい」と笑顔を見せた。
(八島みのり)