関西学院大学では、1月18日に秋学期の授業が終了した。今年度は授業時間が90分から100分に変わった初年度だった。100分授業への変更で昼休みが短くなり、オンラインと対面を併用した授業形式により、昨年度よりもキャンパスに多く学生が集まった。移動時間を含めた昼休みの時間で、生協食堂が混雑するなど混乱もあった。
大学は、授業時間の変更について、知識伝達型の授業から、教員と学生が双方向に意思疎通を図る授業への転換を促進し、学生の主体的な学習を目指すとしていた。
授業時間の変更により、昼休みの時間が昨年度よりも10分短くなり、40分となった。
西宮上ケ原キャンパスでは、昼休みは、第2時限が終了する午後0時40分から第3時限が始まる午後1時20分の40分間で、多くの学生が昼食のため生協食堂に移動する。食堂では感染症対策として、席は一つずつ空け、並ぶ際も人同士の間隔を空ける必要があり、食堂は混雑した。食堂での食事を諦め、学内のコンビニで食事を済ませる学生も多かった。
学生課を含む教職員の休み時間は午前11時30分から午後0時30分となっている。
教室から食堂へ向かい、行列に並んだ後に食事をし、次の授業がある教室へ移動する。この流れを昼休みの40分間で終えなければならない。第2時限が対面授業で、第3時限が同時双方向型のオンライン授業を履修している社会学部2年の女子学生は、昼休みの後、第3時限を受講できる場所を探す必要があった。女子学生は「食堂で食べるには時間が無さすぎる」と嘆いた。
広報室の担当者は、コロナ禍以前よりも登校する学生数や食堂利用者数も減少しているとしたうえで、感染症対策のために着席できない学生が多くいたことも把握していたという。来年度には、混雑の解消のために、キッチンカーの拡大や座席の確保に向けた取り組みを検討していると説明した。
一方で、100分授業では、メリットも生まれた。授業時間が延長されたことで、授業日数が減少。その結果、昨年度までは授業をしていた祝日が休みとなっている。(林昂汰)