
打席に立つ中川選手=体育会硬式野球部提供
2025年春季リーグ戦、体育会硬式野球部のリードオフマンとしてリーグ記録となる打率.523を記録し、首位打者を獲得したのは中川将心選手(商学部3年)だ。
中川選手は広島県呉市出身。小学生からソフトボールを始め、中学から硬式野球を始めた。高校は地元の名門校に進学し、春のセンバツ高校野球にはレギュラーとして出場を果たした。
大学は地元の広島県を離れて関西学院大学に進学した。3年生となった今春は主に1番打者として「リードオフマン」の役割を果たした。
打率.523は青地斗舞選手(同志社大学)が2021年秋季リーグ戦で記録した打率.520を7季ぶりに更新した。
中川選手は今春の成績に関して「結果が残せたことは素直にうれしい。自分にとっても大きな自信になった」と笑顔で振り返った。
また、中川選手はリーグ記録を意識した時期を第四節の立命館大戦と語る。「第四節が終わった段階で、(打率が)6割だったのでこれはいけるかなと思った」と振り返った。
1番打者として出塁しチームに流れを持ってくるということを意識した結果がリーグ記録につながった。
一方、今春惜しくもリーグ3位という結果に終わった関学大。チームの勝利を最優先とする中川選手は「チームとして勝ち切る粘りや集中力が足りなかった」と課題を口にした。
秋からは秋季リーグ戦が開幕する。中川選手は個人の目標に2度目の首位打者獲得を挙げ、「(春は)長打が少なかったので、同じ打ち方で長打も増やしたい。あと、盗塁の数も増やしたい」とさらなる進化も誓った。
チームはリーグ優勝と明治神宮野球大会への出場が目標だ。今秋もチームのリードオフマンとして関学大打線を引っ張っていく。
(久保田創士)