関西学院大学総合政策学部の学生らは8月20日、京都学園高等学校(京都市右京区)で持続可能な開発目標(SDGs)の出張講座を開いた。国際コースの生徒51人が参加し、SDGsに主体的に取り組む重要性を学んだ。
生徒はSDGsに取り組む必要性についての議論。学生が作成したSDGsカルタをもした。国際社会への興味を深め、国際問題を身近に感じるきっかけとなった。
講座は、国際開発について学ぶ村田俊一ゼミの有志学生8人が発案。将来を担う高校生が、今できることを考える機会を、提供したいと考えた。京都学園高等学校以外にも、4つの高校で出張講座を開いた。
講座では元国連職員の村田教授の特別講義もあった。高校生はSDGsの達成には、先進国と途上国の協力が重要だという話に耳を傾けた。話を聞いて生徒は、視野を世界に広げ、自身の関心分野や進路と向き合っていた。
参加した生徒は「深刻な問題がたくさんあった。私たちがSDGsを広めていきたい」と主体性をみせた。
講座の代表で総合政策学部4年の嶋崎まゆさんは「世界には貧困・ジェンダー・環境・経済など様々な問題がある。解決するには一人ひとりが主体的に行動しなければならない」とし、今後の活動については「高校生が主体的に学ぶ意欲を追求できるよう、継続して高大連携の取り組みする」と語った。講座は、開催校を増やし開催していくという。 (川本暖乃)