11月1日に道路交通法が改正された。画面を注視しながらの自転車運転が罰則の対象に加わった。昨年の自転車事故件数は72339件で一昨年より23.5%増えている。今回の法改正は昨今の悪質な自転車運転に対する対抗策だ。この改正を受けて、全国で警察による取り締まりが強化されている。
一方で、自転車問題が解決されたとは言い難い。関学大でも、イヤホンをしながらの自転車運転が未だに散見される状況だ。勿論、一部の学生だけが問題行動をしている。だが、関学大生は自転車に対する認識が甘いと言えるのではないか。
イヤホンの装着は周囲への警戒が薄くなるうえ、接触事故を起こす原因にもなる。一度事故を起こせば、後遺症が残る程の怪我を負うことや命を落とすこともある。そうなれば、苦しむのは家族、そして自分自身だ。
だからこそ、事故に遭わないため、そして事故を起こす当事者にもならないために最悪の事態を自分自身で思い浮かべることも一つの手だ。
被害に対する想像力を働かせて慎重に自転車を運転することこそが、自分自身や他人の安全のためになる。今こそ、学生ひとりひとりに交通意識の増進と行動が求められている。