関西学院東京丸の内キャンパスは就職活動の支援や生涯学習の提供を行っている。
コロナ禍以前は1年間で2500人程が丸の内キャンパスを利用していた。しかし、就職活動の形態としてオンラインが増加したことで首都圏に足を運ぶ学生が少なくなり、利用者数は以前の約4分の1にまで減少した。実際、東京丸の内キャンパスを知る学生は少ないのではないだろうか。
現在、コロナ禍で主流となったオンライン選考は過渡期を迎えている。オンラインでの選考により、学生は移動することなく就職活動を行うことができる。その一方で、選考を行う企業側は学生の人柄や熱意、将来への向き合い方が見えにくいと感じている。その結果、オンライン選考は徐々に減少し、対面での選考が増加している。
関西の学生は首都圏での就職活動において厳しい競争を強いられる。東京丸の内キャンパス課長の木村勝さんは「関東と関西の学生では、就職活動の情報入手の段階から差がつくことになる。そこで、東京丸の内キャンパスが行う就職活動の支援を大いに活用してほしい」と話す。
東京丸の内キャンパスの魅力は首都圏のあらゆる業界の新しい情報を入手できるところや、「学生が選ぶ就職人気ランキング」上位の企業で活躍する卒業生と話す機会を得られるところだ。
木村さんは情報提供や卒業生との繫がりを活かして活動の幅を広げ、憧れていた企業に入社する関学生を増やしていきたいと考えている。そして、東京丸の内キャンパスを利用した卒業生が今度は後輩をサポートするというサイクルを作り、関学大のコミュニティーを拡大することを目指す。
やりたいことが見つからないと感じる学生もいるが、その原因は自分から行動していないことにある。世界で通用する人物には行動力が求められる。
木村さんは学生生活を充実させることが希望の進路に近づく1番の方法だと考えている。関学生に向けて「自分のやりたいことを見つけるために、就職活動の際にはもちろん、1、2年生の内から積極的に東京丸の内キャンパスを活用してほしい。それが、自ら行動できる人になる第一歩になると思う」と話した。
(森友紀)