若者でつなぐ 関学大秋の献血週間

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献血の様子=10月16日、西宮上ケ原キャンパス、杉谷拓樹撮影

 宗教総部献血実行委員会は10月16日と17日、西宮上ケ原キャンパスで秋の献血週間を実施した。2日間で計274人が献血に協力し、24人が骨髄バンクドナー登録を行った。

 献血実行委員長の田中(たなか)真乙(まさき)さん(商学部3年)は、今回の活動から新たに委員長を務めている。就任にあたり、「委員会の人もドナーの人も、関わるすべての人が楽しく参加できる活動を心がけている」と語る。委員会では、先輩、後輩といった立場にとらわれず、全員が気持ちよく取り組める雰囲気づくりを心掛けている。

 山下(やました)(み)(さと)さん(商学部1年)は「一人でも多くの人に献血への協力を呼びかけたい」と語り、献血の意義を広く伝えるため、声掛けに力を入れた。外での声掛けは天候の影響を受けるが「雨が降っても元気に呼び込みをしたい」と話し、積極的に活動した。

 日本赤十字社の平成27年から令和6年までの血液事業統計によると、30代以下の献血協力者数は平成27年の約203万人から令和6年には約160万人に減少し、およそ2割減となっている。田中さんは「若者が減れば、高齢層が年齢制限で抜けたときに支える人がいなくなる」と危機感を示す。

 そうした中、今回は高校生の姿も見られた。高校の探究活動で献血について調べることになり、関学大の献血実行委員会と連絡を取ったことをきっかけに、今回の献血に参加したという。

 若い世代の新たな関心は、献血離れが進む社会の中で希望の兆しといえる。

 次回の冬の献血週間は12月4日と5日に、西宮上ケ原キャンパスで開催される予定だ。

(中泉奏士)

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