メインストリーム協会スタッフの方々 写真左から、中山智博さん、田村夏生さん、坂口茉衣さん=2026年2月6日、メインストリーム協会、梅田芽衣撮影
障害者が地域で当たり前に暮らせる社会を目指す特定非営利活動法人メインストリーム協会(兵庫県西宮市)は、当事者主体で自立生活支援を行う団体だ。
名称の「メインストリーム」は「主流」を意味する。「障害者も社会の中心で活躍できる存在になって欲しい」という思いを込める。
同協会は、障害者の地域での一人暮らしを支える相談や実践的なサポートを行っている。加えて、交渉を通じて、駅のエレベーター設置やバスの改善など環境整備を進めてきた。また、講演や地域イベントを通して、障害者への固定観念を問い直す活動にも取り組んでいる。
当事者スタッフである田村夏生さん(29)は、自身の活動を通じて感じた思いについて「障害があっても、地域で暮らすことは楽しいと実感しています」と語った。そして「健常者と共に生きることは十分に可能です」と続けた。
一方で、社会には見えない距離もあると感じている。「社会の人が障害者を知らないから、どう接していいか分からなくなる」と話した。特別扱いを望んでいるわけではなく、「障害者も同じ地域で暮らす人として自然に関わってほしい」と学生にメッセージを送った。
小学生はためらいなく話してくれるが、「大人になるほど気を使いすぎてしまう傾向がある」とも語った。だからこそ「まずは話しかけてほしい」と熱い想いを語った。その一歩が、社会を変える力になると考えている。
同協会では、現在地域で生活する当事者を支える介助者を募集している。田村さんは「実際に関わることで見え方が変わる。学生にもぜひ一歩踏み出してほしい」と強く呼びかけた。
(梅田芽衣)

