「チームのために」その言葉を何度も繰り返した林部。フォワードとして得点することはもちろん、ボールをキープして時間を与えることや、前線からの守備でチームに貢献することを意識しているという。「大学に入ってからは、チームのためにどれだけできるかを考えるようになった」と変化を語った。
高校時代、試合に出られず、腐りかけた時期があった。当時のコーチが林部をサポートし、共に苦境を乗り越えた。「コーチのおかげで関学に入ることができ、サッカーに全力を注ぐことができている」と振り返った。
林部の理想は、イングランドでプレーするフィルミーノ選手。卓越した技術を持ちながら、前線からボールを追い回し、自分へ入ったボールをキープし味方に時間を与える。「彼みたいに、チームにリズムや時間を与える選手になりたい」と話す。
引退を間近に控える林部。「チームのために走って、チームを勝たせる。悔いなく終えられるようやりきるしかない」と語る。献身的な走りとゴールでチームを勝利へ導く。 (林 昂汰)