「たくさんゴールを決めたい」。そう言って笑う船越には、まだあどけなさが残っていた。
プレーになると一変。強みであるボールキープ力を見せつける。持ち前のテクニックを活かし、相手にボールを渡さない。左右から放たれるシュートにも隙がない。
船越は高校時代、ヴィッセル神戸の下部組織に所属していた。尊敬している選手は、スペインの強豪チームで活躍後、J1のヴィッセル神戸に電撃加入した、アンドレス・イニエスタだという。船越は当時を振り返り「間近でスーパースターの影響を受けられた。同じポジションを担う中で勉強になる部分がたくさんあった」と語る。下部組織では、イニエスタと同じ「8番」を背負ってプレーした。
今季の目標はスタメン定着。「チームのために、少しでも多くゴールを決めたい」と意欲を見せた。 (木村航太)