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理系のリアルを徹底調査!関西学院大学・神戸三田キャンパス(KSC)の実態と魅力

 豊かな自然に囲まれた兵庫県三田市に位置する関西学院大学・神戸三田キャンパス(KSC)は、1995年に総合政策学部設置とともに開設されてから30年を迎え、大きな変革期を迎えている。

 2021年の学部再編を経て、理学、工学、生命環境、建築、総合政策の5学部体制となった同キャンパスは、「境界を越える革新者(Borderless innovator)」の育成を掲げ、最先端の研究と独自の学生文化を両立させている。理系学生団体「Mains」と共同で実施したアンケートの結果と、最新の教育・施設環境から、「リアルな実態」をひも解く。

 キャンパスライフの起点となる通学環境は、KSC特有の利便性が光る。キャンパス中央のバスロータリーには、大阪や三宮からの直通便が乗り入れ、学生からは「必ず座れるため、移動時間を有効活用できる」と高い評価を得ている。また、他キャンパスにはない「許可制の車通学」が認められている点も、研究で多忙を極める理系学生にとって大きなアドバンテージだ。

 学内施設は「集中と交流」を軸に整備されている。自習や休憩の拠点となる「アカデミックコモンズ」や女性に好評な「パウダールーム」、2025年4月開設の「Co-Creation Village(C-ビレッジ)」など、生活の質を高める設備が充実している。周辺に娯楽施設が少ない点についても、学生たちは「かえって勉強に集中できる」とポジティブに捉えており、研究に没頭できる環境が整っているといえる。

 学びの質においては、私立大学の枠を超えた環境が用意されている。生命科学系では一人一台の生物顕微鏡が完備され、さらには兵庫県佐用町にある世界最高性能の放射光施設「SPring-8」を授業で活用するなど、本物の科学に触れる機会が豊富だ。

 特筆すべきは、研究を象牙の塔に閉じ込めない「社会実装」への姿勢である。重点研究テーマ「持続可能なエネルギー」では、人工光合成や次世代パワー半導体といった産業界注目の研究が進む。これに加え、日本IBMと共同開発した「AI活用人材育成プログラム」を全学生が履修。理系の専門知を社会課題の解決に結びつける「アントレプレナーシップ(起業家精神)」の育成にも力が注がれている。

 KSCの魅力は、教室内の学びにとどまらない。文理の枠を超えてSDGsを学ぶ「KSC総合教育科目」や、学科の枠を越えて学びを深める「マルチプル・メジャー」制度など、柔軟な履修システムが知的好奇心を刺激する。

 また、テントを囲んで対話する「Camping Campus」のコンセプトによるイベントや学生自ら経営する飲食店、地域活性化活動など、三田の自然と地域を活かした独自のコミュニティが形成されている。専門分野に特化した海外PBL(課題解決型学習)も充実しており、その活動範囲はシリコンバレーからマレーシア、さらには国連機関へと世界中に広がっている。

 新入生支援やSNS発信を担う理系学生団体「Mains」のメンバーは、「一度はKSCを訪れてほしい」と語る。ラボ(研究室)中心の緻密な学修と自然豊かな開放感が共存するKSCは、従来の「理系キャンパス」「田舎の郊外の寂れたキャンパス」とは一線を画す刺激的な多様性に満ちている。

(越智優介)

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