関西学院グリークラブは2023年11月25日、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館(新潟市)で開催された第76回全日本合唱コンクール全国大会の大学職場一般部門に出場し、銀賞を受賞した。昨年の金賞には一歩及ばない結果となった。
今年の全日本合唱コンクールは大学ユースの部で10団体が演奏し、同じ兵庫県代表のMan de rart(マンダラート)など三つの団体が金賞を受賞した。
関学大グリークラブは、大会に向けて外部指導者を招致し、演奏に対して客観的な視点を持つことに注力した。演奏に対するフィードバックをもらい改善するなど大会に向けて綿密な準備を怠らなかった。
124代部長の野口純弘さん(商学部4年)は本大会を振り返り「昨年度まで12大会連続金賞というなかで銀賞に終わったのは正直悔しい」と述べた。そのうえで「良い音楽を来場者に届けたい思いは今までと変わらず貫徹できた」と話す。
1年生にとって今回が初のコンクールであった。演奏を通して緊張感を味わってもらったのは良い経験だったと野口さんは語る。普段の演奏会とは異なり、他の団体と競うコンクールには独特の緊張感がある。演奏中、審査員の姿に圧倒される部員もいた。
野口さんが2年生だった2021年度の同コンクールでは金賞2位という結果となり惜しくも1位を逃した。その悔しさをばねにグリークラブは翌年の大会で見事1位を獲得した。野口さんは後輩たちに向けて「今大会の悔しさを糧に金賞奪還を実現してほしい」と思いを述べた。
関学大グリークラブの理念はメンタルハーモニーである。メンタルハーモニーとはメンバー間で心を調和し聴く人に良い音楽を届けることである。この理念を胸にグリークラブは金賞受賞を目指して努力を重ねていく。(林諒太郎)