関西学院大学文化総部写真部の天辰陽平さん(商学部1年)の写真「時空(とき)の広場」が、日本カメラ社主催のフォトコンテストで、2020年の年度賞(学生の部)を受賞した。雑誌『日本カメラ』2020年2月号で金賞(学生の部)に選ばれた作品で、年度賞(学生の部)9点のうちに入った。
受賞したのは、高校時代の2019年10月ごろ、JR大阪駅の「時空の広場」を撮影した作品。金賞に選ばれた際には「午後4時半の淡いオレンジの光が差し込み、幻想的な作品」「まるで舞台上の演出のように、人々の配置がうまいタイミングで撮影された優れた作品」と評価された。この雑誌のコンテストの年間応募総数は2159点で、天辰さんは「自分の写真が認められて驚きもあったし、うれしかった」と振り返る。
天辰さんが本格的に写真撮影を始めたのは、写真部に入った高校時代から。写真への興味は幼稚園の頃からあり、親のカメラを借りて撮影していたという。現在では「写真撮影は趣味でもあり、生活の一部。お菓子を食べたい時に食べる、というような感覚に近い」と話す。
天辰さんは、6月にある一般公募の写真展「芦屋写真展」にも作品を応募している。この写真展はフォトコンテストも兼ねており、入賞すればパリの美術館に展示できる。天辰さんは「写真展に足を運んで、写真に興味を持ってくれる人が増えたらうれしい」と話した。(林 昂汰)