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コロナで「エール交換すらできていない」 関西学院大学応援団総部

 「エール交換をしてみたい」。関西学院大学応援団総部の立石瞳真団長(人間福祉学部4年)は、2月の団長就任以降、試合で応援ができていない。新型コロナウイルスの影響で、体育会では試合の中止や無観客試合が相次ぎ、多い時には週6回もあった応援の機会が、今年は一度も無い。

 就任当初は「様々な応援、イベントを計画していた。やってやるぞ、という気持ちだった」という立石団長だが、新型コロナウイルスの感染拡大で春には従来通りの活動はできないと悟った。応援動画の発信など、オンラインでも活動しているが、実際の応援への強い思いがある。

 コロナ禍で応援活動ができなくなり、応援団の魅力とは何なのか、改めて考えるようになったという。「他人のために全力を尽くせる部員たちと、応援を共に作ることが楽しい」のだと再認識した。

 9月以降は、ソーシャルディスタンスの取れるグラウンドが利用できる際に応援練習をしている。今後、観客を入れる予定の競技があり、その試合での応援に向けて練習に励むという。「一緒の空間を共有することが大切」だという応援に向けて、残りわずかな部活動に全力で打ち込む。  (林 昂汰)

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