実習で被災者役とボランティア役になりきる参加者=2024年9月19日、社会学部棟202号室、田爪翔撮影
ボランティア活動支援センターヒューマン・サービス支援室は9月19日、西宮上ケ原キャンパスの社会学部棟にて災害ボランティア体験講座を開催した。
講座は西宮市社会福祉協議会やNPO法人日本災害救援ボランティアネットワーク(NVNAD)協力のもと実施され、約20人の学生が受講した。
プログラムは午前と午後の2部に分かれており、関係者のみ入ることができる備蓄倉庫の見学や8月の能登半島ボランティアの活動報告、防災食の試食を行った。
一番盛り上がったのは午後に実施した実習だ。この実習はボランティア先で被災者への心理的ケアを行うことを想定したものだ。参加者は被災者側とボランティア側に分かれてデモンストレ―ションを行った。
被災地によっては高齢化率が高い場所もある。年齢が離れた高齢の被災者と話すにはボランティア側の努力が必須だ。参加者は被災者一人ひとりに歩み寄った心理的ケアの実演に四苦八苦しながらも、楽しく実習に励んでいた。
このイベントに参加した人間福祉学部2年の学生は「ボランティア側が被災者の立場を考慮すること、積極的に話しかけることの両立が難しいと感じた」と振り返った。
ヒューマン・サービス支援室は今年10月、第4回目となる能登半島地震現地ボランティアを開催する予定だ。
(前川勇)
上ケ原キャンパスG号館にある防災備蓄倉庫=2024年9月19日、西宮上ケ原キャンパスG号館、前川勇撮影