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関西学院交響楽団ファミリーコンサート開催

 関西学院交響楽団は4日、東大阪市文化創造館(大阪府東大阪市)でファミリーコンサートを開催した。当会場での演奏は3年ぶりであった。公演中には指揮者体験として、実際に観客が演奏に参加するコーナーもあった。

 ファミリーコンサートは「小学生が自分たちの演奏会を通して音楽、オーケストラに触れ、楽しめること」を趣旨としている。観客の多くは演奏会開催についてのチラシが配布された小学校の児童とその家族だった。子供でも分かりやすいようにと、聴きなじみのあるものを選曲し、パンフレットには曲紹介やオーケストラで使用している楽器の紹介といった工夫を施していた。

 大きな見どころである指揮者体験では3人の子供たちが抽選で選ばれ、テレビドラマ「のだめカンタービレ」で起用されていたベートーベンの「交響曲第7番第1楽章」の一節の演奏で指揮をした。客席では、選ばれた3人が練習している様子を見ながら、親子で一緒に指揮を振って楽しむ様子が見られた。

 指揮者の体験をした中で最年少の比嘉教介さん(8)は演奏後「とても近くからの演奏で迫力があった」という。

 2番目に体験した舟木志歩さん(13)の誕生日は演奏会の数日前で「誕生日プレゼントになれば」と母親が指揮者体験に応募。「緊張したけど楽しくできた」と笑顔を見せた。

 最後に体験した、音楽経験は全くないという金山真士さん(11)は「緊張したが参加できてよかった」と話した。

 部長の森野夏奈さん(総合政策学部4年)は「県外でのコンサート開催がかない、また後輩たちに観客の前で演奏を披露する機会を作れて本当に良かった」と話した。

 指揮者の関本悠羽さん(理工学部3年)は「終演後に体験者が写真撮影の声をかけてくれるなど、喜んでもらえたと知れて達成感があった」と語った。

 今回の演奏会で企画を担当した佐藤英輝さん(理工学部3年)は、次の第140回定期演奏会への意気込みとして「4年生の引退公演。この部に入ってよかったと思ってもらえるようなものにしたい」と目標を掲げた。(西本明日華)

演奏の様子=2022年9月4日、東大阪市文化創造館、西本明日華撮影
指揮者体験の様子=2022年9月4日、東大阪市文化創造館、坂本裕弥撮影
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