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サンキュー消える 関学大の生協食堂のメニュー変更で廃止や値上がり

 関西学院大学西宮上ケ原キャンパスの生協食堂でおなじみの「サンキューセット(390円)」が、1日からのメニュー改定で廃止された。新しいセットメニューが追加された他、一部の商品が値上がりした。価格の変更は2020年度に麺・丼類が値上がりして以来となる。

 価格の変更は調理に掛かるコストの増加が原因だという。フードサービス事業部の鈴木力店長は「現在の価格では見栄えや栄養バランスを良くできなくなっていた」と説明。以前から食材費、物流費、揚げ物用の油の価格が高騰していたが、学生がなじんでいるメニューを提供し続けていた。

 変更後、サンキューセットは「コープランチ(450円)」として、新たなメイン料理を交えてリニューアルされた。「もしかしたら売り上げが減るかもしれないが、新しく学生になじんでもらえればうれしい」と鈴木さんは話す。5月からは店内状況を見つつ、コープランチの小鉢を自分で選べるようにすることを検討しているという。

 西宮上ケ原キャンパスの学生会館新館にある食堂「東京庵」でも、4日から一部メニューで価格の変更があった。1月頃から小麦粉と油が値上がりしたことから、麺類と揚げ物を使うメニューの値上げをした。若女将の中口みどりさんは「値上げは学生に影響するが仕方がない。人数制限が撤廃されたことで活気が戻ることに期待したい」と話した。(西村遼)

新メニュー「コープランチ」を食べる男子学生=2022年4月14日、関西学院大学西宮上ケ原キャンパスの生協食堂ビッグママ、西村遼撮影
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