関西学院大学文化総部書道部と混声合唱団エゴラドが、新入生のための合同パフォーマンスを行った。合同パフォーマンスの動画は、4月1日から関西学院大学新聞総部のホームページで公開されている(https://kgpress.jp/collaboration-video/)。
合同パフォーマンスは「新入生に文化総部所属団体の種類の豊富さを伝える」ことをコンセプトに、『クラブ・サークル新入生歓迎冊子2022』の連動企画として始動。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、両団体が同日に集まることはせず、事前に収録したエゴラドの演奏に合わせて、別日に書道部がパフォーマンスをする形をとった。
まず3月8日、鳴尾公民館(西宮市鳴尾町)にてエゴラドが『Over Drive』を演奏。制限された日々の中での大学生活が、自身の可能性を広げる場になるようにという思いが込められている。本番前の練習では輪になって和気あいあいと歌を楽しむ様子が伝わってきた。本番は混声合唱らしい力強いアカペラで、青春や疾走感、新入生へのエールを表現していた。
エゴラドの樋口雅乃テクニカルマネジャー(文学部2年)は「合唱にのせての書道パフォーマンスは聞いたことが無かったが、どうなるのか楽しみだった」と明るく話した。
3月29日、関西学院会館のレセプションホールにて書道部のパフォーマンス撮影があった。そろった振り付けは部員の一体感を感じさせ、紙面には「飛翔」という文字が大きく書かれた。新入生はもちろん、在校生も「みんなが前を向き、羽ばたけるように」という思いが込められているという。
書道部の岩本真由美副部長(商学部2年)は、当初かなり不安だったという。これまでの活動において部員全員で一つの作品を作ったことがなく、また他の部活とのコラボ経験もなかったためだ。しかし「短い準備期間かつエゴラドとのコラボ、焦りがやる気につながった」。また、エゴラドの歌声に臨場感がかき立てられたとも語った。
エゴラドの樋口テクニカルマネジャーは「今だからこそ、歌うことの意義は深まったと思う。自分たちのパフォーマンスを通して喜びや楽しさが伝わってくれるとうれしい。合唱をしたい人、何かを頑張りたい人はぜひエゴラドに来てほしい」と話した。書道部の岩本副部長は「今回の経験もそうだが、私自身、部活動によって大学生活が楽しく、思い出に残るものとなっている。経験未経験問わず、興味がある人は書道部に足を運んでほしい」と話した。
エゴラドは6月11日と12日、新入生にとって初の大舞台である兵庫県合唱祭で『Over Drive』を披露する予定。書道部も今回のパフォーマンスを受け、4月末に書道部独自で新たな書道パフォーマンスの機会を設け、新入生に公開する予定だという。(西本明日華)