アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝、第76回甲子園ボウルは19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であり、西日本代表の関西学院大学(関西)は47-7で東日本代表の法政大学(関東)に勝利した。関学大は4年連続32回目の優勝となった。
第1クオーター(Q)開始直後、RB齋藤陸(4年)が先制タッチダウン(TD)を決めた。7-0で迎えた第2Q、キッカー永田祥太郎(4年)がフィールドゴール(FG)を2本決め、関学大は試合前半を13-0で終えた。
第3Q開始早々、法大がTDを決め7点獲得。3分、法大がインターセプトを決め、試合の流れは法大に傾いた。しかし、8分、RB前島仁(2年)がTDを決め、関学大は試合の流れを取り戻した。勢いに乗った関学大はその後もリードし続け、第4Qで24得点を決め勝利した。
関学大の大村和輝監督(50)は「全員で取れた勝利」と語った。この1年を振り返って「非常に良い経験ができた1年。来年につなげられるようにしたい」と話した。
齋藤は「4年間甲子園ボウルに出場したが、甲子園ボウルでTDしたのは今日が初めて。4年間で一番落ち着いたTDだった」と試合を振り返った。
甲子園ボウル最優秀選手には齋藤が、ミルズ杯(年間最優秀賞)にはRB前田公昭(4年)が輝いた。前田は受賞について「ミルズ杯を取ることが個人としての一番高い目標だった。報われた気持ちがして、率直にうれしい」と笑顔で話した。
今年度から甲子園ボウルの優勝チーム(学生代表チーム)は、日本選手権「ライスボウル」に出場しないため、今大会が4年生にとって学生生活最後の大会となった。(横山なつの)