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定期演奏会で震災の記憶を伝える展示を企画 関西学院交響楽団

前回の定期演奏会の様子=7月7日、尼崎市のあましんアルカイックホール

 関西学院交響楽団の2月8日の定期演奏会の副題は「阪神・淡路大震災25周年メモリアル」。震災からの復興のシンボルとしてできた兵庫県立芸術文化センター(西宮市)で芸術監督に就き、チャリティー演奏会に携わるなどしてきた佐渡裕さんが提案した。

 部員の思いも熱い。震災当時のことを知る部員は少ない。関西学院交響楽団演奏会運営チーフの塚本彩乃さん(教・3)も震災当時は生まれていなかったが、被災した両親の話を聞いて、「震災を風化させないという思いを持ち、部員全員が当時のことをしっかり知って演奏会に臨みたい」と感じ、部内で震災に関する勉強会を実施することを提案した。

 演奏会当日はホールのロビーに、震災当時の本学の被害状況がわかるような写真などを展示する。塚本さんは「楽団OBをはじめ、関学も被災している。当時のことを知らない人が、震災のことを知るきっかけにしたい」と意気込んだ。

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