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関西学院交響楽団 佐渡裕さんと共演—来年2月、神戸で

前回の定期演奏会の様子=7月7日、尼崎市のあましんアルカイックホール

 国内屈指の歴史を誇る大学オーケストラ「関西学院交響楽団」が来年2月に神戸市内で定期演奏会を行う。世界的指揮者の佐渡裕さんを迎え、チャイコフスキーの交響曲第5番などを披露する。

 佐渡さんは以前も同部の定期演奏会に出演しており、当時部長だったOBの紹介で今回の演奏会が実現した。

 メインのチャイコフスキーの交響曲第5番は単一主題の効果的な反復で明解な構成を持つ人気曲の1つだが、難易度は高い。同部部長の加埜(かの)舞子さん(総政・4)は「佐渡さんの指揮で熱い演奏をしたい」と意気込みを語った。 

 交響組曲「路地よりの断章」は米仏で才能を開花しながら、忘れ去られた作曲家・大澤壽人の作品。1930年に関西学院高等商学部を卒業しており、本学とゆかりがある。地元に馴染んだ曲を演奏しようと佐渡さんが持ちかけた。この曲は世界3度目の演奏となる。「めったに聴くことのできない曲なので、楽しみにしてほしい」と加埜さん。

 ほかにも、ムソルグスキー「はげ山の一夜」を佐渡さんの指揮で、ブラームスの「大学祝典序曲」は関西学院交響楽団で学生指揮者の佐伯悠六さん(理工・3)の指揮で演奏する。

 今後、佐渡さんと関西学院交響楽団は数回の練習を重ねて本番を迎える。

 第134回定期演奏会は2月8日、午後2時半から。神戸市の神戸国際会館こくさいホール。全席指定。前売り、当日ともS席2千円、A席1500円など。問い合わせは同部(080•9748・7120)。

佐渡裕さん 

 1961年京都市生まれ。現在ウィーンのトーンキュンストラー管弦楽団音楽監督、兵庫県立芸術文化センター芸術監督等を務め、日本を代表する世界的指揮者として活躍している。

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