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(マスターピース)イラストだから覚えられる 日常生活や仕事で使う英単語1200

 著者の石井辰哉さん(53)は、関西学院大学文学部卒。高校・大学、一般企業で講演を行いつつ、自身で設立した語学教室「TIPS English Qualifications」で日々受講生に英語を教えている。

 本書は第2弾であり、第1弾に「イラストだから覚えられる 会話で必ず使う英単語1100」がある。日常でよく使う、野菜や家財道具といった物の名前が収録されている。今回の英単語本では物の名前だけでなく、仕事でも使う物の名前や動詞・形容詞が掲載されている。

 石井さんの留学経験が、本書の発行につながっている。大学4年の9月から半年間イギリスに留学しており「高校で学ぶのは読み書きに使う単語ばかりで、日常で使う単語が使えない」と苦悩した。

 「もし自分が留学に行っていた時にこの本があったら、向こうでの生活が楽になったと思う」。現在の英語学習者の助けになるように本書を出版したと語っている。

 本書にイラストを付けた理由として、「英単語をイメージで覚える」ことを重視している。無味乾燥な文字を見ても頭の芯まで入ってこない。イラストを付けることでイメージを持ちやすくし、自分の頭で思い出しやすくなる意図があるという。

 定期的に増刷されており、ロングセラーとなっている本書は、幅広い年齢層から支持を受けている。読者からは「イラストがあって覚えやすい」「収録単語が生活で役立っている」といった声がある。

 「ボキャブラリーの練習に大事なのは、目以外も使って覚えること」と石井さんは考える。ただ目で見て覚えるのではなく、五感を活用して覚えることで、語彙力がより身に付くのだという。英語を学ぶ学生に対して「英語にも行間を読む能力は大切なので、英語と同じくらい国語力を大事にしてほしい」と呼び掛けている。(岡﨑亮太)

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