ポーランド招待についての展示=国際健康開発センタービル内
阪神・淡路大震災で被災した児童をポーランドに招いた取り組みを伝える写真展とセミナーが、国際健康開発センタービル内のひょうご国際プラザ交流ギャラリーで2月3日から13日まで開かれた。展示は「阪神・淡路大震災被災児童ポーランド招待の記録―シベリア孤児救済から75年、ポーランドからの『恩返し』―」と題し、当時の写真や関係資料を通じて支援の歩みを紹介した。
1995年の阪神・淡路大震災後、ポーランドは被災児童の心のケアを目的に、震災から半年後の夏休みに約30人の被災児童を3週間にわたり受け入れた。翌年にも同様の招待を実施した。展示では、現地での生活や交流の様子を写した写真が並び、来場者は支援活動の経緯や実情への理解を深めた。
6日にはセミナー「被災児童はポーランドで何を見て、なにを感じたか―100年続く両国の友好の歴史とこれから―」を開催し、招待事業の関係者らが登壇した。
日本ポーランド協会関西センター代表で関西学院大学名誉教授の藤井和夫氏は、「恩返し」の背景にあるシベリア・ポーランド孤児救済と1995年当時のポーランド社会の状況について説明した。当時招待を受けた被災児童らも登壇し、滞在中の体験や現地で受けた温かな歓迎について語った。
藤井名誉教授は「ポーランドが日本の子どもたちを支えてきた背景には、シベリア孤児救済をはじめとする長年の交流の歴史がある」と述べ、若い世代にその意義を伝えていく必要性を強調した。
シベリア孤児救済や大阪での受け入れの経緯は、関西ではこれまで十分に知られてきたとは言い難く、広く語られる機会も多くはなかったという。今回の展示は、そうした歴史を改めて掘り起こし、両国の友好の原点を再確認する場ともなった。
(田爪翔)

