関西学院大学人権教育研究室・日本語教育センターは7月5日、西宮上ケ原キャンパスG号館2階フジタ・グローバルラウンジにて、ヒューマンライブラリー2024を開催した。
ヒューマンライブラリーとは「生きている図書館」、「人を貸し出す図書館」とも言われるデンマーク発祥の対話型イベントだ。ホームレス、セクシュアルマイノリティ、心や身体に障害を持つ人など、さまざまな人々が語り手(本)になり、聞き手(読者)と対話を行う。
関学は、学生や教職員が普段あまり触れ合うことのない多様な人々との対話を通じてそれぞれの価値観や文化的背景を知り、自分の中にある固定観念や誤解に気づいたり、考えたりする機会とすることを目的としている。今回のイベントは今年3回目の実施となった。
当日は読者が最大3人、語り手1人のグループに分かれ、1回30分間で対話を行った。聞き手は多様な人々の話に終始真剣に耳を傾けており、自分の意見を伝える場面や笑顔であふれる場面も多く見られた。
イベントを終えて、参加者の加藤雄星さん(文学部3年)は「語り手が持つ具体的な問題を今後どうしていけばよいのか、抽象的なプランについても話し合うことができた」と振り返った。(久保田創士)
1枚目:参加者たちの様子=2024年7月5日、関西学院大学西宮上ケ原キャンバス、石本理子撮影
2枚目:グループに分かれて対話する様子=2024年7月5日、関西学院大学西宮上ケ原キャンバス、石本理子撮影
3枚目:グループ対話で自身の体験を話す語り手の様子=2024年7月5日、関西学院大学西宮上ケ原キャンバス、石本理子撮影