大学入学共通テストが15日から始まり、関西学院大学でも西宮上ケ原キャンパスが会場となった。1日目の受験者数は最大で1750人。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が広がる中、試験会場では感染対策への対応に追われた。
関学大では、同キャンパスでB号館を中心に計13教室が会場となった。受験者数は最大で1日目が1750人、2日目が1192人で欠席者数は不明。そのうち、1日目は、無症状の濃厚接触者は1人で、別教室で試験を実施した。
試験初日の西宮上ケ原キャンパスでは、午前8時ごろから受験生が続々と会場に訪れた。2教科目の開始となる午前10時前には、受験者控え室の中央講堂からB号館まで、受験生が約250メートルの列を作った。
広報室の担当者は「感染対策は大学入試センターのガイドラインにのっとった」と説明。会場ではマスクの着用や手指消毒の実施を義務付けた。14日には試験の準備で、職員が消毒剤を設置し、救護室を用意する姿が見られた。
同キャンパスで受験した男子学生は「予想問題と違う所もあって苦戦した。2日目はリフレッシュして臨みたい」と話した。兵庫県三田市の高校に通う男子高校生は「国語が難しかった。理系なので明日頑張りたい」と気持ちを切り替えていた。(柴崎辰徳、西村遼、秋田倖宜、林昂汰)