プロ10年目の昨季は125試合に出場し、自身初となるゴールデングラブ賞、ベストナインにも選出された、本学OBでプロ野球ロッテの荻野貴司外野手(34)=08・法=が関西学院大学新聞の単独インタビューに応じた。昨季の活躍を振り返り、「チームの優勝に貢献したい」と今季の抱負を語った。
1番打者として125試合に出場し、打率・本塁打・打点・盗塁は軒並みキャリアハイを記録した荻野外野手。「開幕戦には出られず、最終的にこんな成績が残せるとは思っていなかった。運もあると思う」と振り返り、Bクラスで終わったチーム成績については「チームの成績はAクラスあと一歩だった。勝たなきゃいけない試合を落としていた」とした。
故障が多く、毎年チームを離脱しているイメージがあるが、プロ10年目にして自身初のシーズン規定打席に達し、大きな故障もなくシーズンを終えた。「身体を動かせる範囲が狭くなると、怪我に繋がるので、若い時よりも身体の使える範囲を広げるようにトレーニングしている」とし、若い時との変化について「若い頃は周りの指導者の言うことを鵜呑みにしてトレーニングをしていて、疲れや故障につながっていた。今では自分がどうしたらよいか徐々にわかってきたので、余計なことをしなくなった」と話した。
国内フリーエージェント(FA)権を行使せず、ロッテへ残留することを選んだ荻野外野手は「チームにはお世話になった。(ロッテでリーグ優勝をしたことがないので)このチームで優勝したい」と理由を話した。
体育会硬式野球部の同期で日本ハムの宮西尚生投手(34)=08・商=については、「対戦するときに変な意識をしてしまう。苦手で対戦はしたくない」とし「ボールは打てそうな感じがするのに……。目を合わせないようにしています」と笑いを誘った。
今季は外野手の最年長選手として迎える。「瞬発力などに衰えを感じることもある」としつつ、「トレーニングのやり方次第で、もう少し出来るのかなと試行錯誤している。(ロッテは)今季、戦力も補強していて新しいチームになりそうな予感がする。一人一人が結果を出せば勝てるチーム。出来るだけ多くの試合に出場してチームに貢献したい」と力強く宣言した。(松岡樹)