パフォーマンス中の晴貴さん=2025年11月2日、中央芝生、杉谷拓樹撮影
総部放送局は11月1日と2日、西宮上ケ原キャンパスで開催された新月祭にて、公演を行った。1日にはH号館の一室で屋内イベントを、2日には中央芝生にて屋外イベントを開催した。
1日の屋内イベントでは、オリジナル映画「Cruise of Surge―欺きと逆転の航海―」を上映した。
公安のスパイたちが豪華客船内のパーティーに潜入し、主催者の宝を犯罪組織から守る、という物語だ。
制作した映画をただ上映するだけでなく、役者らが観客の前に度々現れ、生演技をする演出も見られた。観客と直接話す場面もあり、そのやり取りに会場は大きく盛り上がった。また、物語終盤では(公安と犯罪組織との)アクションも繰り広げられた。
総部放送局の前局長、小西未来士さん(経済学部4年)は、「小ネタを挟んでいて、飽きがこなくて面白かった。100点満点の映像だった」と称賛した。
屋内イベントは毎年2時間行っているが、1本の長編物語のみでの公開は初の試みだった。屋内イベントヘッドの近藤綾音さん(社会学部2年)は、「リハーサルを何度やってもうまくいかず、心配ばかりだった。本番が一番良かった」と笑顔を見せた。
屋内イベント製作者の方々=総部放送局提供
2日の屋外イベントでは、エンターテイメントショー「KGB the escape」を開催した。会場には、老若男女多くの人が集まった。
イベントは二部構成で行われ、前半には総部放送局の演者らによるライブショー、後半にはゲストのマジシャンによるマジックショーが披露された。
ライブショーのあらすじは、テレビ局に仕掛けられた爆弾を、犯人から与えられたクイズやゲームに挑戦して解除し、生き延びて脱出するというものだ。
クイズは計6問出題されたが、それぞれの答えが犯人を示すヒントとなっていた。ライブショーで、ディレクターヘッドを務めた小野田裕紀さん(経済学部2年)は、「クイズはすべてオリジナルで、ディレクター全員で話し合ってこだわって作った」と振り返った。
マジックショーでは、マジシャンの晴貴さんがマジックとジャグリングを披露し、成功する度に観客からは拍手が送られた。晴貴さんは「これだけのお客さんに盛り上がっていただけたので、すごく楽しかったです」と笑みをこぼした。
総部放送局は普段、お昼休みにニュースや音楽を学内に放送している。人々を笑顔にする総部放送局の放送に日々耳を傾けたい。
(高尾亮央・八島みのり)

