インターネットは、キャリアに関する誤った情報や、大学生の不安を煽るような情報であふれている。キャリアセンター職員の石谷さんが、大学生の抱く疑問や不安を一刀両断する。
Q近年の就職活動の特徴は?
A早期化、長期化、多様化が特徴。インターンシップからの早期選考を行う企業が増えたことで、早い段階で企業に内定する学生が多くなった。内定後も就活を継続する人が多く、長期化に繋がっている。
Q学部によって就職活動に違いは?
A文系学部間での違いはほとんどなく、就職に有利な学部、不利な学部のようなものはない。様々な経験やチャレンジを通じて、自分の社会人基礎力や人間性を磨くことに集中してほしい。
Qインターンシップって何?
A学生が企業で就業体験を積むプログラムのうち、5日間以上のもの。学生がその仕事に就く能力が自らに備わっているかどうかを見極めることを目的に、関心分野や将来のキャリアに関連した就業体験を行う活動だ。学生は仕事内容や業界への理解を深め、自分の適性を知ることができる。さらに、体験を通じて社会とのギャップを埋めることも可能である。また、本来の目的から離れて、企業の選考の一部となっているものもある。
Q1、2年生が就職活動に向けて取り組むべきことは?
Aあまり就職活動を意識しすぎないほうが良い。大学生活の中で様々な人と関わり、多くのことを経験して、人として成長してほしい。おすすめなのは、部活やサークルといった集団に所属すること。集団での役割を全うすることで、自分の適性を知ることもできる。この経験が、将来の就職にもつながる。キャリアセンターが企業・団体と開催している職場見学プログラム「Shigoto☆trip」やビジネス体験プログラム「BiZCLASS」に参加するのもおすすめ。
(杉谷拓樹)

