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30年の時を経て 阪神・淡路大震災記念礼拝

当時の状況について語る打樋啓史教授=吉岡記念館事務室提供

 関西学院は1月17日、西宮上ケ原キャンパスのランバス記念礼拝堂で阪神・淡路大震災記念礼拝を開催した。   

 阪神・淡路大震災記念礼拝は震災が発生した翌年から始まり、毎年続けられてきた取り組みである。発生から30年となる今年は、対面で96人、オンラインで27人の参加者が震災で亡くなった関学大の教員8名と学生15名を追悼した。

宗教総主事の打樋啓史教授(57)は礼拝の中で「震災直後は常にお互いを気遣い、助け合いながら生活していた」と自身が被災した際の経験を交えて当時の状況について語った。

打樋教授は続けて「時が経つにつれて、人々の中で薄れつつある命の尊さや助け合いの精神を改めて思い出してほしい」と力を込めた。

祈りの朗読に参加したヒューマン・サービス支援室学生コーディネータ(学生CO)の小西芭奈(こにしはな)(文学部1年)さんは、礼拝に参加したことで、改めて被災者を偲ぶことができたとしたうえで、「これからもボランティア活動などを通じて、自分に何ができるのかを考えていきたい」と意欲を見せた。

(松浦颯太郎)

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