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ヴォーリズ建築写真展 関学大博物館で開催

早稲田奉仕園スコットホール内観を撮影した桃井一至氏の作品=2024年6月11日、兵庫県西宮市関西学院大学博物館、今村早織撮影

 関西学院大学博物館は5月13日から7月13日までの2か月間、平常展「ヴォーリズ建築写真展『VOREIS TIME』」を開催している。

 今回の展覧会はW・M・ヴォーリズの没後60周年と博物館の開館10周年を記念して開催に至った。展覧会では、写真家の桃井一至氏が撮影した全国各地のヴォーリズ建築の写真を30点展示している。

 展示作品の目玉は、アーティストの米津玄師が「Lemon」のMVを撮影した場所でもある早稲田奉仕園スコットホールの写真だ。他にもドラマのロケ地やアニメ作品のモデルとなった建物など、著名な建物の作品も展示されている。

建築写真は垂直であることや正対して撮影することが基本である。対して桃井氏は撮影時、最も魅力的な部分を見つけることを大切にしている。建物の雰囲気や空気観が伝わるところが桃井氏の作品の特徴であり、彼自身が手がけた展示のレイアウトでその魅力はより引き立っている。

 平常展を開催した目的として、関学大博物館学芸員の倉田麻里絵さん(34)は、「普段からヴォーリズ建築に囲まれて過ごしていると、なかなかその魅力に気付かないかもしれない。改めて全国各地に魅力的なヴォーリズ建築が沢山あることを伝えたい」と語った。  博物館は9月28日から12月14日まで、企画展「天を見あげてー関西学院のヴォーリズ建築―」を開催する。この企画展ではヴォーリズ建築の貴重な写真資料や図面が展示される予定だ。節目の年に改めて、ヴォーリズ建築に魅せられたい

次回の企画展と寄付金募集のお知らせ=2024年6月11日、兵庫県西宮市関西学院大学博物館、今村早織撮影 

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