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全員で1つのメロディーを作りあげる 関西学院ハンドベルクワイア

 関西学院ハンドベルクワイアは宗教音楽員会に所属する団体だ。

ハンドベルクワイアは各学部のチャペル演奏に加え、6月と12月にはランバス記念礼拝堂でコンサートを主催している。加えて関西学院主催のイベントでの演奏やショッピングモール、教会、病院等から依頼を受け、演奏活動に取り組んでいる。
 ハンドベルの演奏では両手で1本持つベルから両手で4本持つベルまで大きさが異なるベルを使用する。選曲の際は演奏者の人数に応じた音域の曲の中から自由に選び、演奏する。

2023年度部長の川西彩夏さん(社会学部3年)は一番達成感を感じた活動として西宮上ケ原キャンパス図書館での演奏を挙げた。図書館から依頼を受け、B1階の吹き抜けスペースでハンドベルを演奏した。静かにしなければならない図書館では異例の試みであった。
 図書館に本の返却や資料をコピーするために訪れた人も集まり、最終的には100人以上がハンドベルの演奏に聞き入った。川西さんは「たくさんの人にハンドベルを知ってもらえて嬉しかった」と語った。

ハンドベルは1人が1音以上を担当するため、1人でも抜けるとメロディーが成り立たない。週2回の練習では人数が揃わず、本番までの時間に追われることもあったが、練習の質を上げる工夫をしたり、個人練習を取り入れたりして乗り越えてきた。

川西さんは「1人の役割が大切だからこそ皆で演奏するのが楽しい。これがハンドベルのいいところだと思う」とハンドベルならではの魅力を笑顔で語った。(石黒和加奈)

ステージに並ぶハンドベル=同団体提供

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